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漫画【ヘルタースケルター】を読むと女性の美への執着と在り方を考えさせられます。

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ヘルタースケルター1
出典:https://www.amazon.co.jp/

私たち女は、いつまでも若く美しくありたいと、男とは比べものにならないほど強く思うもの。

そのためにお金も時間もかけてなんとか自然の摂理に逆らおうとするものです。

多くの女性芸能人や女性モデルも、もちろん同じです。

しかし彼女たちが私たちと違うのは、わりと容易く、そして多くの場合は仕事のために義務を持って
「整形」という結論に達することです。

 

「美」は魂を喰うことがある

美しいということは、それだけで大きな意味を持ちます。どんなに綺麗事を言っても、これは紛れもない事実。

「美人はその生涯で1億円も得をする」という言葉があるくらいに、外見というのは、特に私たち「女」にとって重要なものです。

あなたにも憧れのモデルや芸能人がいるかもしれません。

もし、「そっくりそのまま憧れのスターの姿にしてやる」といわれたらどうですか?

あなたの憧れる「美しさ」や「羨望の眼差し」「華やかな仕事や人間関係」が、全て手に入るとしたら?

やはり心が揺らぐのが正直なところではないでしょうか。

今回おすすめしたい漫画「ヘルタースケルター」は、「美」や「老い」に執着しすぎたために次第に精神が崩壊してゆく「全身整形モデル」のお話です。

 

「ヘルタースケルター」あらすじ

「りりこ」は日本中の誰もが知る大人気ファッションモデル。

日本人離れした美しい顔立ちや体型、天然っぽい振る舞いや愛らしい表情で世間の人気者です。

しかし、その経歴や素性を知る人といえば事務所の社長のみ。

実は彼女にはとてつもない秘密があったのです。

その秘密こそが「全身整形」でした。

目や耳、髪の毛、爪、骨格と性器以外の全ては整形によって作り出されたものだったのです。

しかし、やはりその手術はりりこの体に大きな負担をかけており、それは体のみならず
精神にも影響を及ぼしだしてしまいます。

ある日彼女は、鏡に映ったじぶんの髪の生え際に「アザ」があるのを発見してしまいます。

それはほんの小さな、しかし確実な、りりこの「破滅」への始まりでした。

整形の後遺症のために、りりこは何錠もの薬を飲み続けねばならず、そのせいで感情のコントロールが
効かなくなることが増えていました。

夜中にマネージャーを呼びつけて果物を買いにいかせたり、くちに含んだ水を顔に吹きかけるなど、
いじめに近い仕打ちを続けたり、インタビューを行っていた雑誌記者の質問に突然キレて泣き出すなど、
その奇行はひどくなるばかりでした。

そんな壊れゆくりりこに残酷にも歯止めをかけたのは新人モデル「こずえ」の登場でした。

若く美しいその新人は、りりこが必死に痛みに耐えて得たものを、全て持って生まれてきている。その事実はりりこに絶望を与え、首の皮一枚で保たれていた彼女の精神を完全に崩壊させてしまうのでした。

その後、彼女の整形を行ったクリニックが胎児売買などの疑いがあることから警察に目をつけられてしまい、
りりこがクリニックの「お得意様」であることがバレてしまいます。

また、自身がストレスのはけ口としていたマネージャーがたまたま見てしまったりりこの「全身整形のカルテ」
をマスコミにリークしたこともあって、りりこの「秘密」は大スキャンダルになりました。

そして、そのスキャンダルについての記者会見の日、りりこは片方の目玉と血を残して失踪してしまいます。

りりこのことなど、世間がすっかり忘れてしまった数年後、こずえは仕事で訪れていた外国のフリークショーで
再びりりこに出会うのでした。

「ヘルタースケルター」は、岡崎京子によって1996年まで祥伝社の「FEEL YOUNG」にて連載されており、
2003年に単行本化されました。

本作は第8回手塚治虫文化賞マンガ大賞を受賞している大ヒット作品です。

その美しく可憐な絵柄からは想像できない過激な内容、スキャンダラスなテーマが読者の脳裏に強烈な
インパクトとなって刻まれ、一度見たら忘れることは大変困難だろうと思います。

 

「ヘルタースケルター」名言

・どんな美しい兎も皮をはいでしまえば肉塊である

もちろん全くそのとおりです。

しかし、その皮一枚が美しい、もしくは醜いがゆえに、愛されるか否かが決まってしまうのもまた事実です。

 

・もっと効きの強いやつ使わなくちゃ 化粧品なんてシャブみたいなもんよ
使えば使うほどキクやつが必要になってくる どんどん強いもんが欲しくなる(りりこ)

私たち女性にはドキッとするような言葉ではないでしょうか。

整形とまではいかずとも、私たちはすでにじわじわと「美」に蝕まれているのかもしれません。

 

・あたしがどんな思いして今の体重キープしてるか おなかすかせて目がさえて眠れなくてスイミン薬飲んでもねむれないとか
どれだけ時間とお金をかけてこの白い肌を守ってるかとか あんたたちに分かってたまるもんか!!(りりこ)

雑誌のインタビューに「美の秘訣」を聞かれ、笑顔で快く「ミネラルウォーター」だの「運動」だの答えるりりこの心のセリフ。

 

・最初に一言 笑いと叫びはよく似ている

作中、りりこは涙を流しながら叫び、笑うといった場面が多くでてきます。

リスクを冒して手に入れたものと、その崩壊に日々怯える彼女の心情がよく表現された言葉だと思います。

 

・どうして神様は私達にまず若さと美しさを与えそして奪うんでしょう(保須田)

りりこのクリニックを捜査する女性刑事がクリニックに通うりりこなどの女性たちのことを思って放った言葉。

彼女が残酷な仕打ちだと感じるのも納得できますね。

 

・くだんないの 人間なんて皮一枚剥げば血と肉の塊なのに くだらない(こずえ)

若く美しいこずえは、りりこが命と精神と身体を削って必死に得たものを「生まれながらに」持っていました。

その皮一枚の美しさのために、こずえにはりりこの執着心が理解できないのです。個人的には恐ろしく残酷なセリフだと思います。

 

・スターというものがしばしばきわめて興味深くあるのはスターが癌と同様 一種の奇形(フェノメーヌ)だからです

テレビでりりこをみた刑事の麻田は、「皮膚と表情筋が一致していない面白い顔である」とりりこを評価します。

美しさとは時に不気味なほど、人間らしさとはかけ離れていたりするものです。

芸能人やモデルなど一部の人が持つ美しさやぶっ飛んだエピソードなどは、まさにこの言葉のとおり、「異常」であるから興味深いのですね。

 

映画「ヘルタースケルター」も強烈な作品に

ヘルタースケルター2
出典:https://www.amazon.co.jp/

「ヘルタースケルター」は2014年に主演のりりこに沢尻エリカさん、監督に蜷川実花さんを据えて映画化されました。

エロチックな場面が生々しく描かれていることや、セックスの描写が存在することなどからR15指定での公開となりました。

また当時、「別に」事件以降、芸能界から遠ざかっていた沢尻エリカさんが5年ぶりに主演を務めることや、
その彼女のトップレスシーンから映画に盛り込まれたことなどから大変話題になりました。

 

沢尻エリカと寺島しのぶに注目!

主人公のりりこ役に沢尻エリカさんを持ってきたのはさすがとしか言いようがありませんし、まさに適役であったといえます。

撮影にあたり、蜷川監督は「最後に彼女を撮った時の態度が最悪だったため、できれば二度と撮りたくなかった」
と話されていますが、何度考えても沢尻エリカさん以外にりりこを演じられる女優さんが思いつかなかったそうです。

そしてその彼女を支えるマネージャー役には、寺島しのぶさんが抜擢されました。

原作ではりりことあまり年の変わらない若い女性ということになっていますが、劇中では中年の女性です。

美しいりりこが理不尽な要求をしてマネージャーを虐げる場面が多いのですが、
「私は羽田ちゃん(マネージャーの名前、つまり寺島しのぶさん)がいないとなにもできない」と
頼りにしている発言をすることもあって、羽田はりりこに次第に魅せられ、奴隷のようになってしまいます。

原作、映画ともに、りりこと羽田の濡れ場が存在するのですが、映画版はとてつもなく生々しいです。

年の近い女性マネージャーではなく、中年女性がりりこの奴隷になってしまう描写は、りりこの強さや美しさ、
脆さをさらに強く印象付けているように思います。

また、年齢に関係なく、多くの女性は「美」に対して狂信的な憧れを抱いているというメッセージや、
りりこの美しさは例え整形で作られたものだとしても「美」には変わりないという事実を強く主張することにも成功しているといえます。

それはやはり、寺島しのぶさんの起用が大きく影響していると言ってよいと思います。

 

まとめ

多くの場合、「美しくなりたい」と憧れるのが私たち女という生き物です。

「あのモデルが使っているらしい化粧品」や「この女優がやっているらしいダイエット」など、次々と試してみたくなりますし、
りりこのいう通り、どんどん強い化粧品が欲しくなります。

そしていつも、「老い」が来るのが恐ろしい。

これほどまでに女性の「美」に対する執着を生々しく、きれいごとですまさずリアルに描いた作品の先駆けは
「ヘルタースケルター」だといって良いでしょう。

りりこのやっていることは大変に危険ですし、精神も蝕まれてしまいます。

それでももう後には戻れません。

骨格以外のすべてにいいところがなかったりりこが、死ぬほどの痛みを我慢して得た「美」をあなたはどう思うでしょうか。

夢を抱えて上京し、騙されてデブ専風俗で働かされていた彼女の人生は、「全身整形」で180度変えることができたのです。

そのりりこを、あなたはどう思うでしょうか。

私個人としては、そんな彼女に対し「整形なんてよくないよ」とはとても言えません。

なぜなら私自身、彼女が持つ「美への渇望」や「老いへの恐怖」がよく分かるからです。

しかしながらもちろん、「整形手術」には大きなリスクが伴います。

りりこを見るまでもなく、現実の芸能界にもそれを証明するような末路をたどってしまったスターたちはたくさんいます。

「美」は一生、私やあなたの人生に干渉してくる概念です。

しかし、「美」には煌びやかな面だけでなく、女性の魂を喰い尽くす恐ろしい面があることも理解しなくてはなりません。

「皮一枚の美」のみに捕らわれすぎず、「内面の美しさ」にもこだわることが大切です。

あなたがもし、「美しくなりたい」と日々努力を怠らない女性であったり、「美しさ」を渇望しているなら、
「ヘルタースケルター」はとてもオススメの漫画です。

ライター:m.nakagawa

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